【日本ダービー特集】 その他組

 

こちらは日本ダービー特集の3枚目です。

 

 

ここでは皐月賞以外のレースから臨戦してくる馬を扱います。

 

 

今年は青葉賞京都新聞杯プリンシパルSなど定番ステップの他に、弥生賞DI記念、NHKマイルC毎日杯などからの参戦もあります。

 

 

一通り傾向を確認しておきましょう。

 

 

京都新聞杯は昨年のロジャーバローズ、13年のキズナなどがダービー馬になっています。この10年では皐月賞組以外で唯一ダービー馬を排出しているステップレースです。

 

 

臨戦過程は詰まっていますが、2勝2着1回3着1回と馬券絡みは多い方なので侮れないレースです。

 

 

ダービーと同じ条件で行われる青葉賞は本来はもっと良い結果を量産してもいい条件なのですが、勝ち馬は2着までという事で有名な残念なトライアル。

 

 

ただ、今年は青葉賞馬が回避しているのでその限りではないかもしれません。また、皐月賞組で最も馬券絡みをしているのがこの組(2着2回3着3回)でもあります。

 

 

今年は3年ぶりにNHKマイルCからの参戦があります。かつては変則2冠など流行ったこともありますが、この10年は2冠どころか馬券絡みすら出ていません。

 

 

距離体系や2・3歳の重賞路線の充実化の影響で存在感のあるレースではなくなってるようです。

 

 

プリンシパルSは一昨年コズミックフォースが16番人気で3着しているのですが、これが唯一の馬券例。その前の10年でも3着2回のみ。頑張っても3着までと言う感じです。

 

 

プリンシパルS経由馬で連対以上の成績を残したのは、このレースが創設された96年の勝ち馬ダンスインザダークの2着が最高で、この1例があるだけです。

 

 

毎日杯2着からアルジャンナが出走して来ます。あまり例のないローテで近年では17年に2着馬サトノアーサー(10着)が出走していました。

 

 

毎日杯マイラー色の強い馬も走るレースでサトノアーサーも今はマイル路線でやっています。現在のマイル王インディチャンプも出走していたほどです。

 

 

アルジャンナも本質的な距離適性を見極めておく必要があるでしょう。

 

 

弥生賞から参戦してくるケースもほとんどないので、過去20年と長い期間を見ても馬券になった例などありません。

 

 

そもそも皐月賞と同条件のトライアルで権利を取りながら皐月賞を回避している時点で非常識です。データや傾向で測れないところがあると思います。

 

 

今年のワ―ケアは意図してやっていることなので、杓子定規な話では済まないのではないかと思います。

 

 

 

アルジャンナ

 

 

東スポ杯2歳でコントレイルの2着した時にはこの馬も世代の中心と評価されていた馬でしたが、結局勝ちきれず1勝馬と言う身分でダービー出走になってしまいました。

 

 

しかも、賞金順の18番目で本当にギリギリのゲートインです。当時の評価を思い出すとかなり寂しい状況になってしまいました。

 

 

その原因はどうも体質が弱い事にあるようで、調教でもあまり負荷をかけてやってこれていないようです。

 

 

仕上げはいつも坂路主体で行われており、脚元に負担がかからないように苦心して行われています。

 

 

成長するのにもう少し時間がかかりそうな情勢です。ダービーまでに本格化を迎えられなかったのは残念でした。

 

 

その完成の遅さにずっと手綱を取っていた川田騎手もさすがに諦めてしまったようで、今回は騎乗を断っています。

 

 

現状のデキで最高峰の舞台は厳しいと考えたのかもしれません。

 

 

ここまで能力だけで走っていたのでしょうが、その状態で重賞で馬券圏内を外していない点は評価してあげたいところです。

 

 

ポテンシャルが高い事は間違いがないのだと思います。

 

 

コントレイルを除けば、ここまで戦って来た相手はあまり強くなかったので強調出来る材料は多くありません。

 

 

強いて言えば、やはり東スポ杯2歳Sの2着の経験がこの馬の最大の評価材料になって来るのでしょう。

 

 

高速馬場に高いレベルで対応しており、この馬自身も当時のレコードを更新して走破しています。

 

 

府中実績の内容ではコントレイル、サリオスに次ぐ評価を与えてもいいのではないでしょうか?

 

 

また、以降の2戦は時計がかかるコンディションでのものでしたので勝ちきれなかったのもその辺りに理由があるのかもしれません。

 

 

時計の速い決着が濃厚な府中で見直せる材料でもあると思います。

 

 

高速馬場の適性と高いポテンシャルが噛み合えば善戦することも出来るかもしれません。

 

 

サトノインプレッサ

 

 

3連勝の内容が重→重→稍重といずれも時計のかかるコンディション。良馬場でのレース経験がなかったことがモロに影響したのかもしれません。

 

 

NHKマイルCでは高速馬場で全く通用しませんでした。それに、前走は順調に調整出来ていた感じも薄いところでした。

 

 

ソエ持ちの馬なのでプール調教をしていたり、スタートが悪いのでゲート練習をしながらだったりとGⅠに向けての準備としては感心できないような状況です。

 

 

それ以外にも陣営は初輸送、初の多頭数、そして外枠と不安材料ばかりを口にしていてあまり自身もなかったようです。

 

 

あくまでポテンシャルに期待と言う評価にとどまっていました。

 

 

そのポテンシャルも切れのある末脚が使えるからというだけで、持続力やスタミナ面などの総合力の高さを表すまでには至っていません。

 

 

3連勝の内容も手放しで評価出来るような内容ではなく、地力の高さを印象付けるような強さを見せていた訳ではありませんでした。

 

 

この馬も全体的にはまだ芯が入り切っていない印象で、サトノの馬にありがちな人気先行の印象です。

 

 

今回強調出来るのは外枠だった前走から、ダービーでの最高枠1枠1番を引き当てたぐらいでしょう。

 

 

通用する根拠がないという点では、NHKマイルCと同じで今回も未知数な状況が多く、率先して推せる状況にはないと思います。

 

 

 

ワ―ケア

 

 

ホープフルSで3着と走りましたが、この時はスタートで致命的な不利を受けポジションが後ろになってしまったのが原因です。

 

 

脚を余したような負け方をしていましたので、コントレイルと勝負付けが済んだとは言えない唯一の馬と言えるのではないでしょうか?

 

 

ダノンプレミアムのように故障が原因で皐月賞を回避した馬はこれまでにいましたが、ワ―ケアのように弥生賞で権利を取りながら本番を回避した馬は記憶にありません。

 

 

この件につきましてはいろいろとありまして、ノーザンFがサトノフラッグにルメール騎手を乗せたかったことによる使い分け事情によるものです。

 

 

 

確かに、デビューの頃から「ダービーを目標に」と言われていた馬なのですが、厩舎側も、馬主も皐月賞には出走するつもりでいただけにかなり抵抗したようです。

 

 

結局はお上の強権に押し切られる形で皐月賞を回避することになってしましました。

 

 

厩舎サイドもあくまでダービーを目標にしながら調整はしていたので、一見すると間隔を空けた余裕のあるローテーションのように思います。

 

 

しかし、話はそう簡単でもないかもしれません。

 

 

ダービーを目標にしながらその臨戦過程に皐月賞を組み込んでいたという事は、使ってからの調子の変動も考慮していたのではないかと思います。

 

 

トライアルから始動して3戦目のダービーがピークが来るように調整していたら、1戦使わなかったことによる影響がないとは言い切れません。

 

 

そうなって来ると初戦の仕上げがあれでよかったのだろうか?という事態にもなって来ます。

 

 

大目標をピークの状態にもって来れたかどうかで馬の評価も変わって来るでしょう。僅差の2着で負けたとかになったら陣営は相当悔しい事になりそうです。

 

 

この臨戦が吉と出てくれればいいのですが。

 

 

なお、条件面については全く問題がないと思います。

 

 

ここ2戦は皐月賞条件の中山2000mを使っていますが、その都度陣営が言っていることは「中山はベストではない」という事です。

 

 

ルメール騎手も府中の長い距離が良いとかねてより話していましたので、条件替わりは大歓迎の1頭でしょう。

 

 

弥生賞DI記念では皐月賞で完敗のサトノフラッグに敗れている点についても、あまり気にする必要はないと思います。

 

 

前走は武豊騎手に上手く乗られただけの話で力負けでもありません。

 

 

それに、この時のサトノは権利取りをかけての仕上げでしたが、ワ―ケアは叩き台の仕上げです。

 

 

デキそのものに違いもありましたから、むしろ収穫の多い1戦なのではないでしょうか?

 

 

デキの程に多少不安はあるかもですが、コントレイル逆転の可能性もまだあるので良い走りを披露して欲しいところです。