【GⅠ特集】 桜花賞、皐月賞やその他の負け組

 

こちらはNHKマイルC特集の3枚目です。

 

 

別戦組からは予想ページでも取り上げたようにクラシック第一戦から臨戦してくるラインベックとレシステンシアの2頭を扱う事に致します。

 

 

他にどの馬を扱おうかとで軽く迷いました。

 

 

ラウダシオンなんかも扱って面白い素材なのですが、ファルコンS組の【0・1・0・12】と言う成績からも手控えることにしました。

 

 

それに朝日杯FSの頃はルメール騎手本人だけが非常に盛り上がっていたのですが、その後2戦は騎乗していません。

 

 

そして、ここ2戦は同じエージェントである武豊騎手が手綱を取って好走させていますが、その武豊騎手すら騎乗していません。

 

 

これではさすがに良い印象を持つことは出来ません。

 

 

であれば、【0・1・1・3】と何気に良い結果を出しているスプリングS組と言う事で、今年3着のサクセッションを扱っておいた方が有効でありましょう。

 

 

スプリングSと言うレースは1800mと言う距離設定から、マイラータイプが皐月賞に行けるかどうかの試金石として使ってくるのが特徴です。

 

 

なのでNHKマイルCとの連動性はもっとあってもいい重賞だと思います。

 

 

古い話ですが、02年にスプリングS2着からテレグノシス内国産馬として初めてNHKマイルCを優勝しています。

 

 

前哨戦としてのイメージは悪くありません。

 

 


サクセッション

 

 

1月の中山で行われたジュニアCの時計が出色で1:33.4の好タイムです。これはこの時期の中山ではなかなか出ないタイムだと思います。

 

 

ジュニアCの過去10年では最速ですし、同時期に行われているフェアリーSでもここまで速いタイムは出たことがありません。

 

 

桜花賞3着と走たスマイルカナの勝ち時計よりも0.6秒も速いのですから、重賞級の能力も担保出来るのではないかと思います。

 

 

また、このレースはテン3Fを34.0秒で行ったハイペースでした。これだけ飛ばせばラストは減速ラップになっていいところです。

 

 

ですが、このレースのラスト3Fは12.0-11.3-12.4とラスト2F目で11秒前半まで加速しています。この加速している部分が同馬がマクって先頭を伺うシーンです。

 

 

ハイペースのレースをこの馬が動いた事でさらにペースを吊り上げてしまっていたのでしょう。

 

 

厳しいレースをさらに厳しいレースにしてしまうのですから、これに付き合わされたその他の馬は堪りません。後続が2馬身半もチギれているのも納得です。

 

 

文句なしに強いレース内容です。上位人気とは未対戦なのですが、これだけ強いとこの馬の能力が抜けている可能性もあるかもしれません。

 

 

前走は1800mのスプリングSを使っていますが、この時点では皐月賞出走の選択肢がまだあったのだそうです。

 

 

「今回の結果で、皐月賞に挑戦させるか、マイルに戻すかを決める」と厩舎筋では話しています。

 

 

ですが、皐月賞への権利を取りながらそれを手放して、NHKマイルCに挑戦することになっています。

 

 

これはスプリングSの回顧でも触れていますが、3着と言ってもそのまま皐月賞に向かっても微妙だったと思います。

 

 

4着ファルコニアが先に抜け出していたのですが、この時の中山の馬場状況はインが伸びにくく前が止まりやすい馬場状況でした。

 

 

そのファルコが止まってくれたおかげでギリギリ3着に上がれたというレースでしたから、自力勝負で中距離GⅠを走れる目途は立ちませんでした。

 

 

3着と好走することは出来ましたが、内容が乏しいがために逆に皐月賞を諦める結果になったのでしょう。

 

 

道中も行きたがっていましたから、陣営がマイル戻りを選択したのも当然だと思います。

 

 

ただ、距離に慎重だったためかこの時は控える競馬をしています。マクって進出することもなく、直線だけの競馬となりました。

 

 

控える競馬である程度の結果を出せたことはむしろ収穫となったかもしれません。競馬の幅が広がったなら前走のチャレンジも悪い事ばかりでもないでしょう。

 

 

皐月賞NHKマイルCと両方出走可能な状況にいた馬がこちらを選んできているのですから、勝負度合いの高い1頭と捉えておくべきですね。

 

 

近走は中山ばかりですがデビュー勝ちが府中なので特に問題もありません。重賞実績が薄いぐらいで不安らしい不安が無い馬です。

 

 

 

ラインベック

 

 

金子オーナーの夢の結晶、3冠馬×3冠牝馬の組み合わせ。

 

 

同じ配合を繰り返し、モクレレ(国枝厩舎)、ジナンボ―(堀厩舎)に続く3頭目の産駒がこのラインベックです。

 

 

上の2頭もそれなりに話題を集めましたが、これら2頭との違いは初めてクラシックを意識出来る馬が生まれたかもしれないと兄たち以上に期待が高かったことです。

 

 

なので、関東に預けられた兄たちとは違い、ダービー出走の意識の高さからアパパネワグネリアンの2頭のダービー馬を育てた友道厩舎が預けられているのです。

 

 

ですが、その期待は大きく裏切られダービーではなくNHKマイルCに目標が変更されてしまいました。

 

 

というのも、現状ではクラシックの上位勢とは比べ物にならないぐらいに弱いと判断されてしまったからです。

 

 

この時も馬具を変えたり調整を工夫したりといろいろやってはいたのですが、馬が一向に変わってこないので全く手応えを感じられずにレースを迎えています。

 

 

そういう意味では皐月賞15着は力通りの成績という事になります。

 

 

上の2頭も古馬になってから成績が安定してきたように、ラインべックも現状は成長途上と見られています。

 

 

トモに力がついていなかったり、ハミにもたれてしまったりと、競争馬らしくなるのはもうしばらく時間がかかるだろうとの厩舎評です。

 

 

身体が素質の高さに追いついていないのでしょう。

 

 

皐月賞前のレースでも大きく負けてはいないのですが、決め手不足で、器用さもなく、精神的な幼さを残します。

 

 

今の状態だとGⅠでは明らかに力部不足と関係者のトーンは常に下降しています。

 

 

デビュー2連勝が中京マイルだったのでその辺に臨みを託したという事は当然あるのですが、NHKマイルCに回ってきた最大の理由は強敵を避けてという事でしょう。

 

 

それでも前走から大きく変わったようなところもなく、皐月賞15着から巻き返せるだけの根拠は乏しいと言わざるを得ません。

 

 

器用に立ち回れないところがあるので府中のコース形態なら多少はレースはしやすいと思うので、それでどれほど巻き返せるかにかかっています。

 

 

条件替わりが唯一の望みと言っていいでしょう。

 

 

相手は皐月賞ほどでもないですが、決して弱いメンバーでもありません。前走からどれほど着を上げて来れるかが焦点で、勝ち負けを意識出来る状況ではなさそうです。

 

 

クラシックからの転戦馬と言う事で注目してみたのですが、強調出来る材料がほとんどないので、困っています。

 

 

競争馬として完成していないようなので今回も厳しい判断が必要なのではないかと思います。

 

 

レシステンシア

 

 

血統的にもキャラクター的にもオークスではなくNHKマイルCに出走する事は不自然に感じません。

 

 

ただ、桜花賞の時点で決まっていた訳ではないので今回は状況を見てのエントリーのようです。

 

 

ノーザンFは桜花賞皐月賞も非社台生産の馬にやられてしまっていて、このまま行くとオークスもダービーもアブナイ状況です。

 

 

3歳戦のここは落とせないぐらいの気持ちでいるのは想像に難くありません。ルメール騎手も空いていたのでこの馬を出走させたのではないかとも言われています。

 

 

人馬のエース級を投入して必勝態勢を敷いて来たなという印象が強くなっています。

 

 

NHKマイルCはその程度の参戦意欲でも結果を出せるGⅠなのであまり気にしなくてもいいとは思いますが。

 

 

ただ、急遽の参戦なので狙って取りに来たと言う状況でないのは確かでしょう。なので、調整も維持程度のメニューが中心です。

 

 

桜花賞がピークなのでそれ以上に仕上げることも出来ず、馬も想定外な成長を見せることもありませんでした。

 

 

前走以上の状態で出走することはほぼないでしょう。ただ、上積みが無いとは言え、調子落ちや能力落ちという心配もないそうです。

 

 

軽めの調教内容も意図したものなので状態面に不安はなく、桜花賞の状態を維持できていればそれで良いという考えのようです。

 

 

桜花賞の状態を維持出来ているなら基礎能力だけで圧勝することは可能な馬だと思うので、当日の気配次第で桜花賞並みの評価をしてもかまわないと思います。

 

 

なお、武豊騎手が降ろされたような恰好になっていますがそういう事では無く、サトノインプレッサの騎乗が先に成立していただけの話です。

 

 

詳しくは割愛しますが、レシステ陣営は新馬戦の時の武豊騎手の気遣いに非常に感謝していて「ユタカさんでGⅠを勝ちたい」という想いを当時クチにしています。

 

 

可能ならここも継続騎乗を望んでいたはずなので、こういう経緯からもレシステの参戦が急遽決まったことなのが解ります。

 

 

なお、桜花賞時の特集でやっているので基本性能については簡単な確認だけにしておきます。

 

 

チューリップ賞はペースを手控えたため瞬発力勝負の度合いが強まり切れ負けして3着でした。

 

 

この結果から、溜めて行くよりきつめのラップを刻んでスピード勝負の方が良いというキャラが確立しています。

 

 

とにかく溜め逃げだけはNGです。

 

 

よって、府中の高速馬場を最大限味方にして阪神JFの様なスピード競馬に徹してくるのが濃厚です。

 

 

今回は枠も内目ですし、スマイルカナのように強力に主張してくる馬もいなそうなので、楽にハナにいけるでしょう。

 

 

奇しくも桜花賞を取りこぼした2歳女王の先輩メジャーエンブレムと同じ構図です。

 

 

レシステはこのレースでメジャーがした走り以上のラップ、時計で阪神JFを既に走破しています。

 

 

同じ事が出来さえすれば、メジャー以上に強い競馬が可能な馬だと思います。

 

 

初コースなのでなんとも言えないところもありますが、逃げ馬ですから行くだけ行けばいい話なので道中で難しい駆け引きの必要はありません。

 

 

あまり神経質にならなくてもいいと思います。

 

 

日曜は雨の影響もそれほどなさそうなので高速馬場が維持されそうな状況になって来ました。例年通りの決着なら1分32秒台の決着になると思います。

 

 

今回のメンバーで1分32秒台の持ち時計があるのはこのレシステンシア1頭だけです。純粋にスピードだけで圧勝してしまうシーンは十分にあり得ると思います。