【オークス特集】 桜花賞を再評価

こちらはオークス特集の2枚目です。

 

 

桜花賞は天候に恵まれることが多いのですが今年はとにかくひどい馬場状況でした。

 

 

そして普通に走るだけでもタフな状況なのですが、レシステンシアが2番手からレースを支配しており、ペースはどんどん厳しくさらにしんどいレースになっています。

 

 

特にラスト3Fの失速率が高くなっていて11.7-12.6-13.8と1F(200m)毎に約1秒づつ失速していくとてもハードな消耗戦になっています。

 

 

最後はみんなが歩いていたようなものです。

 

 

これだけひどい減速ラップだと4コーナー最後方の馬でも十分に届くのですが、それが出来たのは勝ち馬デアリングタクトのみでした。

 

 

勝ち馬以外にどの馬も差してこれなかったのはやはり馬場による影響が大きかった事のだと思われます。

 

 

切れ味が殺されているので短区間でポジションを挽回できるようなスピードを引き出すことが出来ません。

 

 

加えてハイペースが重なり、直線に入った段階で脚が残っていた馬も少なかったのでしょう。

 

 

今年は桜花賞らしいスピードが問われることはなく、スタミナとか体力のある馬に有利なレースになっています。

 

 

こういう点が例年の桜花賞と異なている点です。

 

 

稍重や重馬場で行われた桜花賞は他にも例はありますが、ここまで毛色の違う桜花賞は他にないでしょう。

 

 

オークスではスピードを活かした桜花賞好走馬が好成績を残しているので、この点を脳内補正しておく必要があると思います。

 

 

それにレースは府中の高速馬場で行われるので、求められていた適性が真逆だった桜花賞をどこまで参考に出来るかは考えものです。

 

 

桜花賞の内容を精査してもオークス好走の下地を見つけることは出来ないでしょう。レースの内容・結果に固執しすぎると痛い目を見るかもしれません。

 

 

各馬の本来の好走条件を探し出して、オークスの好走要因に当て嵌めていく必要があると思います。

 

 

なお、桜花賞出走馬は全馬について触れていきますので、短評はいつもよりもっと短く、中には短文形式のものもあるかもしれません。

 

 

 

桜花賞回顧

 

 

 

 

 

1着:デアリングタクト(2番人気)

 

 

サークル内がざわつき始めたのは本馬がエルフィンSを勝ってからでした。と言うのもエルフィンSの勝ち時計が古馬を含めて開催中最速のタイムであったからです。

 

 

勝ちっぷりも強烈だったので、「この馬が1番強いんじゃないのか?」とか「アーモンドアイと同じ匂いがする」など一気に評判が上がってしまったのです。

 

 

桜花賞ではその評判の高さを証明するようなこれまた強烈な追込みを決めて一冠目を手にしました。

 

 

回顧でも触れているように、桜花賞以前でも極端に速い上がりを記録していませんでしたので、タフな末脚が生かしやすかったかもしれません。

 

 

この馬も重馬場が味方した可能性は否定できません。

 

 

ただ、それでもレース上がりを1.5秒も上回る末脚を使えており、後方から差を詰めて来れたのもこの馬だけだった事実は素直に受け入れるしかありません。

 

 

脚力が相当抜けていることは間違いがなく、能力が1枚も2枚も抜けている印象です。

 

 

後方から追い込む競馬ばかりをしているのですが、これは安全策を取ってああしているだけなので、本来はどんな競馬も出来るタイプと関係者は考えています。

 

 

こういう事は能力なくして出来る芸当ではありません。関係者の期待の高さがうかがえます。

 

 

今の府中コースで追込み競馬は禁じ手の様な状況ですが、関係者の談が本当ならコースの特徴に合わせた競馬も可能なのでしょう。

 

 

それに絶好調の松山騎手なら自在に馬を導いてしっかりと走らせると思います。

 

 

ヴィクトリアMも外枠からサウンドキアラを良く導いていました。今最も頼れる騎手はこの方かもしれません。

 

 

人馬の勢いがかみ合えば、今回も力を発揮してあっさり2冠達成なんてシーンも十分想定出来ます。

 

 

なお、距離についてもあまり気にしなくても良いようです。馬主サイドとしては桜花賞よりもオークス向きと考えていたほどなので。

 

 

当初はは桜花賞で権利を取って、オークスで勝負と言う絵図が描かれていましたから、むしろ今回の方が自信を持っているかもしれません。

 

 

ただ、キャリアが少ない分だけ今回も課題は抱えています。

 

 

どうもテンションの高い馬の様なので、ここまで慎重を期して使われています。

 

 

間隔を開けて使われているのもそのためで、トライアルを挟まず直行しているのもテンションが上がりすぎないようにと考慮されたからです。

 

 

今回は初めての連戦となりますから当日の気配が問題になってくる可能性があります。

 

 

また、そういう馬なら初輸送も心配になりますし、距離延長で折り合いがつくのかと言う疑問も湧きます。

 

 

桜花賞もそうでしたが、今回も克服すべき課題が少なくありません。

 

 

また、たまたまなのでしょうがこれまでの3戦が時計のかかるコンディションでやっているので、高速馬場への適性も未知数になっています。

 

 

経験のない事を根掘り葉掘りしても仕方ありませんが、ここは想像力が必要なところでしょう。

 

 

3着:スマイルカナ(9番人気)

 

 

速い脚がないので上がりを要する展開が向いているタイプです。だから桜花賞では馬場を味方に出来た馬だと思います。

 

 

ラストがどんどん減速していくような厳しい消耗戦に持ち込んだ事で後続の脚を封じることが出来ました。

 

 

展開に恵まれたとは言え、あれだけ厳しいレース演出して凌ぐのですから大したものです。

 

 

こういうレースに耐えられるのですからスタミナは相当持っていることでしょう。2400mの距離自体は問題なくこなすと思います。

 

 

問題は高速馬場の府中でどれだけ速い上がりを使えるかにかかっています。

 

 

本馬の特徴としてまず決め手がありません。そして、一瞬で加速出来るような瞬発力もありません。この弱点を補うためにこの陣営が取っているのが逃げ戦法です。

 

 

キャリアを見ればわかるように馬券にならなかったのは控えた時だけで、逃げた場合は3勝してGⅠでも3着と脚質が完全に定まっています。

 

 

チューリップ賞でもう一度控える競馬を試したのですが、決め手の無さを露呈しただけで馬は変わりませんでした。

 

 

この1戦で陣営も完全に腹が定まり、とにかく逃げ無きゃダメだという事になっています。

 

 

桜花賞時には逃げれば絶対に大丈夫とまで言い切るようになっていて「逃げればマルターズディオサ辺りには絶対に負けない」とまで言い切っていました。

 

 

また、逃げると言ってもタメ逃げの様なぬるいやり方ではなく、後続に脚を使わせるような消耗戦が向いています。

 

 

瞬発力・決め手がないのでタメたところで何かに屈してしまいます。なので、ゴール前で失速するような厳しい展開を自ら演出するような徹底的なスタイルが向いているのです。

 

 

桜花賞はこの馬の強味が最大限生かされており、馬場の悪化が重なったこともこの馬の好走を後押ししています。

 

 

なので、走れないと言う事ではありませんが良馬場替わりで条件がさらに良くなることはあり得ません。

 

 

そして、オークスでは最後にどれだけ速い上がりを使えるかにかかっています。ですが、この馬が使える上がりは34秒台がせいぜいです。

 

 

2歳時に新潟・府中と高速馬場で走っていますが、34秒以上の脚は使えませんでした。

 

 

これらの開催は32秒台で走る馬もいたのでせめて33秒台ぐらいは出しておいて欲しかったと思います。

 

 

チューリップ賞でもほとんどの馬が33秒台で上がりましたが、この馬は34.1秒まででした。

 

 

このように基本的に上がりが高速化することに対応出来ていません。

 

 

今の府中コースを走るには心許ない欠点と言っていいでしょう。桜花賞3着は強さの証明でもありますが、今回はちょっと厳しい条件になると思います。

 

 

消耗戦に持ち込むためにハイペースを演出したいところですが、速い脚がないのは変わらないので10秒・11秒のラップを連続させることは難しいのではと思います。

 

 

 

4着:クラヴァシュドール(6番人気)

 

 

この馬は馬場状況に関係がなく、道中の不利が影響したのが原因です。3コーナー過ぎのところで他の馬に挟まれてしまい、ここでひるんでしまいました。

 

 

結果がポジションが後方に下がってしまいます。そして外に持ち出す機会まで失ってしまいます。

 

 

そのせいで伸びないインを行かざるを得なくなってしまったのです。

 

 

スムーズな競馬をしてデアリングの様な進路を進めていたらもっと上の着があっただろうと思います。

 

 

デムーロ騎手も「いい脚は使っていた」と言うように馬場による能力減もなかったようです。

 

 

これだけタフなコースで力を出せたという点は評価を高くしていい所でしょう。この馬の4着は文字通り受け取って良い着順です。

 

 

だからと言って、良馬場に変わる事でマイナスになる事もありません。

 

 

2歳レコードで決着したサウジRSではサリオスと接戦を演じ、やはりレコード走だった阪神JFでも長く良い脚を使い際どい2着争いを演じています。

 

 

高速馬場に対応した実績は十分すぎるほど持っていて、良馬場に変わることで走りが悪くなることはまずありません。

 

 

桜花賞から見直す必要がなく、強い馬の扱いが出来る1頭なのではないでしょうか?

 

 

この馬は重賞でも崩れず走っているのですが、1勝馬なので賞金的には微妙な立場でした。

 

 

なので年明け初戦のチューリップ賞は賞金加算を最大の目的にして使っています。

 

 

陣営的には本番はリアアメリア、クラヴァシュはチューリップ賞で勝たせておきたいという腹積もりだったようです。

 

 

なので、本番度外視的なことは言っていて、チューリップ賞が勝負を賭けたメイチ走になっていました。

 

 

桜花賞はどちらかと言えば、ガス抜き的意味合いが強かったのだろうと思われます。ソフトに使ってオークスで再度勝負と言う運びになっています。

 

 

桜花賞での勝負を避けた分、オークスへの余力も残されています。今回はより狙いやすいタイミングかもしれません。

 

 

 

5着:ミヤマザクラ(7番人気)

 

 

雨や馬場に泣いた陣営は少なくありませんが、それで最も泣いたのがここの陣営だったかもしれません。

 

 

福永騎手は3コーナーからゴールまでずっとのめりっぱなしだったと話ており、最後は能力だけで5着に押し上げたようなものだとレース後に述懐しています。

 

 

福永騎手の話っぷりを真に受けると道悪は相当下手な印象を受けます。明らかに力を出し切れていない馬と言えそうです。

 

 

良馬場変わりで大きくパフォーマンスを上げることでしょう。

 

 

厩舎としては当初からオークス向きの馬と考えており、使い始めもそういうつもりで中距離路線を選んで出走しています。

 

 

2歳時にサウジRCやデイリー杯2歳Sなどマイルの混合重賞を使う牝馬はよくいますが、中距離戦の京都2歳Sを使う牝馬は珍しいものでしょう。

 

 

それだけ中距離以上が適鞍であると考えられていた証です。

 

 

実際、ここで賞金を加算しながら阪神JFには見向きもせずに3歳戦に備えています。

 

 

そんな馬がマイル戦を使うようになったのは「オークスが最大目標であるにしても桜花賞は出しておきたい馬」だからだそうです。

 

 

なんとなく分からるような理由です。

 

 

なので、桜花賞に対応できるように今年初戦にクイーンCを選んで優勝しています。ただ、マイル戦なら何でも良いと言ってクイーンCにしたわけではありません。

 

 

確実に賞金加算が出来そうな組み合わせだった事と、コースが府中なのでオークスの予行演習になるという考えがあったからこのレースを選んでいます。

 

 

目標のオークスに少しでも良い影響があるレースを選んで使ったということです。とにかくオークスありきの姿勢が強かったミヤマ陣営だと思います。

 

 

まるで桜花賞が行きかけの駄賃の様な感じです。

 

 

天気は何とかなりオークス当日は良馬場で行えそうです。距離延長も普通にプラスになります。桜花賞からの巻き返しは濃厚と言っていいでしょう。

 

 

ただ、気になるのは福永騎手の去就です。この馬を早々に手放していて自身は抽選対象のリリーピュアハートの騎乗を確定させていました。

 

 

桜花賞時にはすでにそのような意思が福永騎手の中にあったようなので、ミヤマ以上の魅力がリリーにあると言う事かもしれません。

 

 

ミヤマは「大きいところをとらないとダメな馬」と厩舎の中での評価は非常に高いものがありました。

 

 

リリーがそれ以上と言う事になると、そちらもマークが必要になってくるかもしれません。

 

 

この2頭は同じ藤原厩舎の所属dす。厩舎評次第で印の比重は変わってくるかもしれません。

 

 

 

 

 

6着:サンクテュエール(3番人気)

 

 

シンザン記念以来の久々でしたが馬の仕上がりは良かったようで、藤沢調教師はそれなりに満足した状態で関西に送り出しています。

 

 

グランアレグリアが勝った前年と同じくらい自信があるとレース前には語っていたほどです。状態はかなり良かったのだと思います。

 

 

騎乗していたルメール騎手曰く、「馬場のせいで最後は止まってい」たと話しており、馬場適性と言うよりは、疲労が蓄積された事でバテたという事のようです。

 

 

負担のかかるレースそのものに馬が耐え切れなかったと見るべきなのでしょう。不本意な競馬で6着ならそう悪い着順ではないと思います。

 

 

良馬場だったらもっと上位もあったとも話しているので、良馬場替わりで追走が楽になれば見直せないこともなさそうです。

 

 

馬そのものは常にに成長しているようで、使うたびに強くなっています。

 

 

実際、これまで体重を減らしてレースに出走したことがありません。新馬戦時442kだった馬体重は前走で456kと徐々に体重を増やし続けています。

 

 

その前走も+2kと微増にとどまっていますが、輸送前の美浦では+20kぐらいあったそうなのでかなりボリューム感が増しているようです。

 

 

成長曲線が上昇過程にある様なのでこの中間も馬が強くなっている可能性があるかもしれません。

 

 

そして、ここまでの4戦がマイル戦なのでこの馬もまた距離延長が課題になる馬になります。

 

 

ただ、この馬は切れ味に特化しているというタイプではありません。高速上がりを使えないこともないのですが、1・2戦目で記録した33.6秒あたりが限界だと思います。

 

 

レースでも一瞬でギアが上がるという感じはなく、じわじわと伸びるタイプでおよそマイラーらしくありません。

 

 

こういう馬は中距離以上で長く脚を使う展開の方がパフォーマンスは向上するものです。距離延長はむしろ向いているのではないかと思われます。

 

 

良馬場ならと言う条件は付きますが、やはり見直せる1頭でしょう。

 

 

早い段階からルメール騎手の相棒としてこの馬が宛がわれているように生産者サイドも期待している馬でもあります。

 

 

前走だけで見限るのは少々怖いところがあります。

 

 

7着:フィオリキアリ(14番人気)

 

 

ダッシュ力がなく、また出遅れることもあるので、スタート後にポジションが後方になってしまいます。

 

 

ここまでの7戦で新馬戦以外は全て後方から進めていて、最後方と言う位置取りも珍しくありません。

 

 

どんな条件でも前が残りやすい現代の府中コースではあまり歓迎出来ない脚質です。

 

 

また、基本的にこの馬は重馬場巧者の部類でしょう。

 

 

新馬勝ち後はクラスの壁を感じさせていたのですが、稍重で走った5戦目の2勝クラスで最速上がりで突き抜けています。

 

 

この1戦の前後で走りっぷりに明らかな差が出ています。

 

 

桜花賞の権利を取ったアネモネS稍重で行われているので、タフな条件下で末脚を発揮しているのでしょう。

 

 

なので桜花賞の様な重馬場はそもそもこの馬向きの条件であり、だから7着に差し込んだのだと思われます。

 

 

実際、桜花賞時には「土砂降りにでもなってくれれば」と陣営は崩れ行く天候に願いをかけていました。

 

 

結果、願ったりかなったりの状況が整っているのでこの馬自身は桜花賞で能力全開出来ていたはずです。使った上がりも3位と上位の末脚でした。

 

 

しかし、その結果が7着と言う事は逆に厳しさも感じさせます。条件も展開もハマり、最高のパフォーマンスであった可能性すらあります。

 

 

得意な環境下でも上位クラスと能力差を感じさせます。

 

 

求められる適性が真逆のオークス桜花賞以上の走りを期待するのは難しいのではないでしょうか?

 

 

良馬場のスピード決着にどれだけ対応できるかも課題になることでしょう。

 

 

ただ、オークスは追加登録料200万を払って登録してきました。しかも登録多数で抽選対象は確実な状況であっただけにちょっと驚いています。

 

 

この采配には何かの意図があるかもしれません。陣営が何を思ってした行動なのかは知っておかないと怖いところですね。

 

 

何か秘策でもあるのでしょうか・・・?

 

 

 

8着:マルターズディオサ(8番人気)

 

 

桜花賞の時に「なんでこんなに人気が無いんだ!」と調教師はナメられていることにご立腹でした。

 

 

さらに「痛い目見ることになるよ」と付け加え、相当自身を持っていたようです。

 

 

しかし、あいにくの重馬場で伸びきれずに大敗。ラストは完全に歩いていたと田辺騎手はレース後に語っています。

 

 

馬場&ペースのタフ条件で脚が最後まで持たなかった印象です。桜花賞組の中で最も馬場に泣かされた馬かもしれません。

 

 

本来ならあそこまで負ける馬ではないので、良馬場条件で大きく変わって来る可能性が高い1頭です。

 

 

また、オークスに対応出来る資質は桜花賞組の中でも備えている方だと思います。

 

 

この馬は一般的なマイラータイプの馬とは思えません。この馬は速い上がりも繰り出せますがマイラー特有の切れ味で勝負している訳ではないからです。

 

 

良い脚を長く使えるところが長所でもあるので距離延長で脚が止まってしまう事はないでしょう。こういうタイプは2400mに距離が伸びても十分に対応できると思います。

 

 

また、レコード決着だった阪神JFや一年を通して最も馬場が速くなる秋の中山開催でも高速馬場に対応して結果を残しています。

 

 

現在の府中コースに対応出来る下地は十分持っているでしょう。新潟で勝ち上がっている馬でもありますし、府中コースは未経験ながら問題なく対応出来ると思います

 

 

馬場状態に関係なく、桜花賞オークスの条件替わりは案外プラスになっているかもしれません。

 

 

好走の可能性は低くはないのではないでしょうか?

 

 

残念ながら8枠17番と外枠を引き当ててしまいましたが、上手く好位を取れるようなら上位に食い込む可能性は大いにあると思います。

 

 

 

 

10着:リアアメリア(4番人気)

 

 

この馬の判断は難しいですね。

 

 

デビュー2連勝で世代一番の評価を受けていたのですが、GⅠ2戦で不甲斐ない結果を続けています。

 

 

阪神JFは経験不足もありましたが、厩舎サイドが「これでも勝てる。それだけの馬」と強い負荷をかけずにナメた状態で出走していたのも原因です。

 

 

その点を踏まえて、桜花賞ではみっちりとやっていたようで「これで負けたら仕方ない」と言う状態まで仕上げていました。

 

 

ですが、あいにくの馬場状況で力を発揮出来ませんでした。

 

 

GⅠ2戦はいづれも能力以外の事が理由で負けているので見限れるだけの材料がまだはありません。

 

 

ただ、レースぶりが改善したところも桜花賞では見受けられました。

 

 

2歳戦の頃はひどいかかり癖があった馬で、当時は馬群を避けて外を回す競馬をしていたのですが、この点は少し改善されたようです。

 

 

桜花賞では内目の枠から馬群の中で競馬が出来るようになっていて、レース後の川田騎手も「走りたいという気持ちは維持出来ていた」と2歳時よりは競馬振りが良くなっているような口振りです。

 

 

負けはしましたが阪神JFの時よりはむしろよくなっているなぁと言う印象があります。

 

 

ポテンシャルがあることは間違いがないので、能力を引き出せるようになって来たらもう少し良い競馬が出来るかもしれません。

 

 

とは言え、理由はどうあれ過去走においてこれは強いと思えるような強調材料がほとんどないのも事実です。

 

 

新馬戦が8馬身差、アルテミスSが直線ゴボウ抜きと勝った時のイメージは強烈なのですが、いずれも時計的な価値は低く、瞬発力だけで勝ち上がったという印象です。

 

 

持続力勝負に対応出来なかった阪神JFや、底力勝負になった桜花賞など地力の高さが求められるレースで悉く凡走しています。

 

 

強調したくても出来ないというのが本当のところです。

 

 

また、桜花賞に直行したのは高まりやすい気性を考慮してあえてトライアルを挟まなかったからです。

 

 

桜花賞でまともな走りが出来たのはそのせいもあったかもしれません。なので、この1戦をもって気性難が解消したとは決めつけられません。

 

 

輸送競馬や距離延長など心配な点も多々あり、当日の気配などは確認しておく必要がまだあるでしょう。

 

 

気性、肉体面など上位勢力とは完成度の面で遅れを取っていると言うのが現在の印象になります。

 

 

 

11着:チェーンオブラブ(16番人気)

 

 

フェアリーSを2着してチューリップ賞を走る頃までは「桜花賞でも楽しみ」と期待の高さを見せていました。

 

 

が、そのチューリップ賞で不甲斐ない結果に落胆の度合いが大きくなっています。

 

 

チューリップ賞がかなり良いデキだったのですが、あまりに抵抗出来ていないので「見込み違いであったかも」と能力差を感じているようです。

 

 

本馬の長所である瞬発力を武器にして一瞬の加速で前に迫ることで好走しています。

 

 

そういう脚質なので重馬場よりは良馬場の方が能力は発揮しやすいかもしれないので、前走以上に走れる可能性は残っているでしょう。

 

 

しかし、瞬発力型の裏を返せば使える脚が長くないと言う事にになります。その長所で距離が伸びていいところはありますでしょうか?

 

 

持続勝負になりやすいオークスでは良い脚を長く使う必要があります。根本的な適性がズレているように思います。

 

 

競馬場がアウェイからホームに変わるぐらいで、積極的に見直せる材料は見当たらない感じです。

 

 

 

12着:マジックキャッスル(8番人気)

 

 

桜花賞は勝負所でノメっていたと言う事なので、見直せる1頭です。

 

 

また、2歳時のファンタジーSでもそうだったのですが、輸送をすると体が減ってしまうので関西圏での競馬もプラスに働いていないのかもしれません。

 

 

主だった敗因は全て解消できそうなので前走着順を上回る走りは普通にできる馬ではないかと思います。前走から着を上げることは難しくないでしょう。

 

 

ここまで戦って来た相手はどれも強敵揃いの面々でしたので、桜花賞までは負けて強しの競馬を続けていました。

 

 

2着の多い馬ですが相手が強かっただけでこの馬に決め手が無いわけではありません。能力的には足りている馬だと思います。

 

 

5戦したここまでは全て違うコースを走っていて大きく崩れたのは桜花賞だけ。

 

 

また、スローペースでもハイペースでも確実に自身の脚は使えているので流れに左右されない強味もあります。

 

 

条件や展開に左右されない万能タイプの素晴らしい馬であることは間違いありません。勝ち鞍こそ未だ1勝馬ですが成績以上に中身のある競馬を続けています。

 

 

一気の距離延長にになりますが、馬自身はこなせるはずです。

 

 

ただ、稀に行きたがる事があるので陣営もそのことは気にしている時があります。スムーズに折り合えるかどうかがポイントになるかもしれません。

 

 

ただ、後ろから行く馬なので脚質的には厳しい感じもありそうです。

 

 

同じような馬場状況だったクイーンCではそれでも間に合いましたが当時とは相手が違います。

 

 

今回は相手も強くなっているので前は簡単に止まってくれません。

 

 

折り合いを気にしすぎるようだと出していくことも難しいので、今回もマイポジションの競馬になりそうですが、それで間に合いますでしょうか?

 

 

ちなみに前走時は「デビュー以来最高のデキ」と仕上げには自信を見せていましたので、それ以上の上積みを見込むとすると成長力に頼る部分が大きくなります。

 

 

前々走が2月のクイーンC以来であったので使った事で上向くところもあると思いますが、上げ幅はあまり期待しない方が良いかもしれません。

 

 

14着:インターミッション(13番人気)

 

 

マルターズディオサと同厩なのですが、ポテンシャル的にはこちらの方が上かもしれないと厩舎では感じています。

 

 

ただ、それだけに完成し切れていない模様で成長待ちと言ったところでしょう。

 

 

厩舎としては切れ味に良いところがあると考えているので、桜花賞は馬場が堪えたクチなのかもしれません。

 

 

ですが、それ以前の中山マイル3戦はいずれも好走しましたが、いずれも上がりを要する展開でしたので、本来的には桜花賞の様な条件は向いていたでしょう。

 

 

さらに、2走前、3走前も稍重で好走していることから桜花賞はこなせる下地がありました。もう少し走れていてもいいのにと思います。

 

 

14着順はむしろ能力通りなのではないでしょうか?

 

 

もし仮に陣営が言うように良馬場の切れ味勝負で走りが向上するなら、高速馬場を味方に前進可能と言う事になるのですが・・・

 

 

少なくともその根拠を過去走から後押し出来る材料はありません。

 

 

 

16着:ウーマンズハート(10番人気)

 

 

只今迷走中の新潟チャンピオンです。

 

 

新馬戦-新潟2歳Sと連勝してクラシック路線に乗せてきたのですが、信条である強烈な末脚を発揮できずもがいています。

 

 

阪神JFでは先行してポジションを取りに行ったら末脚不発。

 

 

3歳になってから再び控えていますが、レースレベルが上がったことで置かれ気味になり、ポジションの不利を挽回出来なくなっています。

 

 

行くと味がない、控えると位置取りが後ろになってしまうというもどかしい現状です。

 

 

そういう意味では距離が延びることで追走が楽になり、もう少し良いポジションでレースが出来れば好走出来るチャンスもあるかもしれません。

 

 

ですが、3歳になってから前進気勢が強くなっており、血統的な背景も手伝っているのかだんたんと短距離馬っぽさが出始めているという話です。

 

 

距離延長が純粋に良いと言いきれないところもあります。

 

 

好走条件として、①行きたがらずに折り合えること②中段ぐらいまでポジションを上げれていることなどを挙げるとが出来るでしょう。

 

 

その上で新潟2歳Sの様な強烈な末脚を使えればと言う事になります。

 

 

しかし、ここまで注文が付いてしまうとさすがにハードルが高いと言わざるを得ません。外目の枠も引いているので余計にしんどい競馬になりそうです。

 

 

 

 

 

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