【オークス特集】 フラワーC・フローラS組の検証

 

こちらはオークス特集の2枚目です。

 

 

ここでは別路線組から重賞2鞍を扱います。

 

 

フラワーC桜花賞のステップレースにもなりえる時期にレースが行われているので、今回のアブレイズのように直行してきてオークスで好走出来た馬はいません。

 

 

あまり例のない臨戦過程なのでデータや過去傾向から推せる材料はありません。この点については工夫や妄想が必要です。

 

 

ただ、フラワーC好走馬と言う観点を優先すれば、オークスで結果を出せないという事もないようです。

 

 

フラワーC3着→フローラS1着の臨戦過程から10年サンテミリオンが優勝

 

フラワーC2着→フローラS2着の臨戦過程から13年エバーブロッサムが2着

 

フラワーC1着→皐月賞11着の臨戦過程から14年バウンスシャッセが3着

 

 

と、1戦挟んではいますがその年のフラワーC好走馬がオークスで好走する例はなくはありませんので、悪い印象ではないと思います。

 

 

フローラS桜花賞組以外では最も成果の出ている前哨戦です。勝ち馬こそいませんが2着5回3着4回と走っているので優秀な部類でしょう。

 

 

ただ、18年から優先出走権が3頭から2頭に減少しているので出走数が少なくなりつつあります。実際、ここ2年はオークスで馬券になった馬は出ていません。

 

 

以前より関連性は低くなりつつあり、量的な問題を抱えている可能性があります。少し気になる材料かもしれません。

 

 

なお、フローラSはレース中にもの凄い向かい風の中行われています。

 

 

風の威力を目視できる事などあまりありませんが、この時は目に見えて向かい風の影響を感じられるほどでした。

 

 

レース後に向かい風を理由に敗戦の弁を述べた陣営はいませんでしたが、やっぱりレース中の影響はあっただろうと言うのが一般的な見解のようです。

 

 

今回出走の1・2着馬は直線中ほどまで馬群の中で向かい風をやり過ごせていたので最後まで脚を伸ばすことが出来た可能性があります。

 

 

注意が必要なところでしょう。

 

 

 

アブレイズ

 

 

フラワーCは12番人気での勝利なのですが恵まれたような勝ち方はしていません。

 

 

マイル戦並みペースで飛ばして行った逃げ馬の2番手を追走しています。1000m通過59.2秒の通過タイムは明らかにハイペースでした。

 

 

道中は11秒台が連続するタイトな展開で息を入れられていたようには思いません。直線も抜け出し最後に一脚使えており、後続を凌ぎ切りました。

 

 

心肺機能はかなり高いのではないかと思われます。

 

 

イン前有利と言うのはあったのですがそれでも先行馬で残っているのはこの馬だけですから、最後までよくもったなぁと思います。

 

 

この内容だと弱い馬がうっかり勝ってしまったと受け取ることは出来そうにありません。純粋に強い競馬だったと思います。

 

 

ただ、やはりキツイ競馬をしていたようでレース後に疲労が出たようで、オークスまで間隔を開けざるを得なくなってしまいました。

 

 

見た目はオークスに備えるたようなローテションになっていますが、桜花賞に駒を勧めるとか、東京を試走するためにフローラSを使うとかが出来なかったのが真相です。

 

 

そのおかげで成長を促すことは出来たようなのですが、課題山積みで本番を迎えることにもなりました。

 

 

ここ2戦が時計のかかる条件でレースをしているので、高速馬場への対応が未知数のままなのは気になる材料となります。

 

 

2戦の内容も上がりを要する展開に乗じているところがあるので、上がりが速くなりやすいオークスでどこまで対応できるのかが見えません。

 

 

どこかでそういう経験をちょっとでもしていてくれていると評価することも出来るのですが、ちょっと難しい判断になりそうです。

 

 

また、1戦級とも未対戦ですから能力比較のようなものも出来ないのも厄介です。

 

 

未知の魅力におびえて抑えるか、経験不足を理由に評価を下げるかと言う判断になってしまうので勘に頼るしか方法はなさそうです。

 

 

ただ、弱い馬では決してないと思いますし、フラワーCで持続戦には十分対応出来ていますのでやってやれない事はないと思っています。

 

 


ウインマリリン

 

 

フローラSはレースレコードを記録する好時計の勝負で、初めて1分58秒台で走破するスピードレベルの高いレースでした。

 

 

1000m通過が58.6秒とかなり速い展開だったのですが、本場は4・5番手からこれを押し切っています。

 

 

レース内容は優秀であり、持続性能が高い事を証明出来ていると思います。

 

 

それまでの3戦は中山ばかりでしたから、府中コースでこういう競馬が出来た事も好感の持てるところでしょう。

 

 

本馬はデビューから一貫して中距離を使われているように、オークス1本で調整されています。

 

 

前走も「フローラSで結果が出なくてもオークスに行く」と行っていた程で、意識の高さを感じさせる1頭です。

 

 

マルターズディオサなど手塚厩舎は3頭出しですが、今回はこの馬に最も期待しているようです。

 

 

ウィンの冠名や生産者を見ると地味なのですが、オークス好走の可能性を強く感じさせます。

 

 

状態面も2走前のミモザSが調子落ち目で使っているので、前走を叩いて状態は上向いているでしょう。

 

 

もともと狙いを定た1戦なので態勢はしっかりと整っているはずです。

 

 

あいにく外枠を引いてしまいましたが、立ち回り次第でやるれる可能性は残っていると思います。

 

 

中山の走りや内枠を器用に立ち回れたフローラSを見てると操縦性はかなり高そうなので立ち回り1つで良いところはあるでしょう。

 

 

この馬がもし優勝すれば翌日の紙面には「ウィンノリリン」と言う見出しが並んでいるかもしれません。

 

 

 

 

ホウオウピースフル

 

 

ブラストワンピースの妹と言う事でデビューからそれなりに注目されていた馬です。

 

 

なので血統的には桜花賞よりはオークスを意識した使われ方しており、府中経験が多いのもそのためです。

 

 

ただ、気難しい気性で行きたがるところもあったのでクイーンCで1度マイル戦を試すことになりました。

 

 

ですが、追走に苦労しただけで思うように走ることが出来ず、6着と能力を発揮することが出来ませんでした。

 

 

厩舎サイドとしては、この1戦でマイル路線を完全に諦めて当初の予定通りオークスに向けて調整されるようになっています。

 

 

フローラSでは内々をロス無く立ち回ったウィンマリリンに対し、この馬は抜け出すときに前が壁になる不利を受けています。

 

 

あの状況から良くクビ様で詰めて来れたと思います。内容的には勝ちに等しい内容で、レベルの高い1戦で優秀なパフォーマンスだったと思います。

 

 

コース経験もあり、速い上がりも持っているのでオークス好走の下地は十分に満たしていると思います。

 

 

後は、先に触れたように気性難で乗り難しい点をどうクリアするかでしょう。

 

 

前走で手綱を取ったレーン騎手もあまりよい印象がなかったようで、その点が引っかかり今回は騎乗を断られています。

 

 

そのレーン騎手だからこそ前走のように2着と好走出来たとも言えます。癖の強い馬なので乗り替わりはプラスにはならないでしょう。

 

 

今回も騎手の移動制限で乗り役がなかなか決まらなかったほどなので、内田騎手に決まったのも抽選が終わってからという始末です。

 

 

癖馬の癖すらわからないとなるとあまりいい状況には感じません。

 

 

このような状況なので2400mで終始折り合いをつけてとなると難しい注文になるかもしれません。

 

 

能力、適性の面は認めても鞍上との相性次第で好走も凡走もあるのではないかと思います。