【皐月賞特集】 GⅠ馬2頭

 

こちらは皐月賞特集の2枚目です。

 

 

ここではホープフルS勝ち馬コントレイルと朝日杯FS勝ち馬サリオスの2頭のGⅠ馬を扱います。

 

 

その前にホープフルS朝日杯FSの相性やデータ的な傾向を簡単に確認しておきたいと思います。

 

 

ホープフルS組の傾向

 

 

ホープフルSはOP競争時代が長かったので、かなり昔に遡ってみましたが皐月賞で好走していた馬はいませんでした。昔は出走馬の質に問題があったのでしょう。

 

 

GⅡ→GⅠと近年は格が上がりつつありますので将来的には好相性を示すレースになってくると思いますが、現時点では昨年のサートゥルナーリアが唯一の馬券実績です。

 

 

まだデータ的な観点でホープフルS馬を評価しない方がいいのかもしれません。

 

 

なので別な視点でコントレイルについて触れておこうと思います。

 

 

フェブラリーS以降の今年のGⅠは大阪杯のラッキーライラック以外はみな非社台生産馬が優勝しています。

 

 

こんな年も珍しいのですが、ノースヒルズ生産馬のコントレイルにはいい流れです。

 

 

フェブラリーS高松宮記念を勝ったモズ2頭はアメリカ産の外国産馬桜花賞を勝ったデアリングタクトは老舗の個人牧場(※)。

 

 

これらに比べればノースヒルズは実績十分の大手で、生産規模からみてもクラシックレースを勝てるだけの重みはあります。

 

 

勝負事には流れが重要だったりしますので、今の潮流に乗る事が出来れば皐月賞制覇があっても不思議ありません。

 

 

※:サクラバクシンオーの2着だったビコーアルファ、シンコウラブリィの2着だったイイデザオウなどを生産した牧場です。

 

 

朝日杯FS組の傾向

 

 

朝日杯FSはマイル戦なので一見するとこの条件が不向きに映るのですが、勝ち馬は案外皐月賞では走ってい掲示板にはちょくちょく来ていたようです。

 

 

朝日杯から朝日杯FSにレース名が変わった01年以降では

 

 

1着:ロゴタイプ(13年)

 

2着:無し

 

3着:エイシンチャンプ(03年)、セイウンワンダー(09年)

 

4着:コスモサンビーム(04年)、マイネルレコルト(05年)、ローズキングダム(10年)、アドマイヤマーズ(19年)

 

5着:フサイチリシャール(06年)、リオンディーズ(16年)

 

 

と言った馬たちが皐月賞掲示板以上の活躍をしていました。中には結構際どいものもあり、リオンディーズ降着5着で入線は2着でした。

 

 

案外馬鹿にしたものでもありません。同世代同士で走っているうちは、厳密な距離適性よりもGⅠ馬のポテンシャルに期待するのは悪い話ではありません。

 

 

ですが、気を付けなくてはいけないのは名前が挙がったこれらの馬はリオンディーズ以外はみな中山時代の朝日杯FSの勝ち馬だと言う事です。

 

 

中山コースの適性や経験が後押ししていた可能性は否定できません。リオンディーズの場合も弥生賞2着の経験がが補完していた所もあったしょう。

 

 

サリオスは好みのタイプなので都合の良いデータを頑張って探してみたのですが、やはり朝日杯FSの勝ち馬を強力に推せる材料を見つけることは出来ませんでした。

 

 

 

コントレイル

 

 

昨秋の東京スポーツ杯2歳Sを脅威的なレコードタイムで圧勝したことから一躍脚光を浴びることになりました。

 

 

ホープフルSも圧勝の内容で初めて朝日杯FSの勝ち馬以外から最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得しています。

 

 

求められる適性が違う両極端のレースで強い競馬を見せているのですから能力が高いのは間違いがありません。

 

 

また、ホープフルSの2・3・5着馬が中山のトライアルでみな3着以内と走り、現状ではホープフルSの価値がさらに高まっているところです。

 

 

それらの馬を寄せ付けなかった事で同馬の強さがさらに証明された格好です。

 

 

ただ、それだけ強くてもホープフルSに挑むにあたり陣営はいろいろ苦慮していたようです。確認の意味で当時の不安材料を列挙しておきます。

 

 

①距離延長
∟矢作調教師はこの時点でマイラーと言う評価をしていたので、本質的な距離延長に不安もあったようです。

 

 

②コーナー4つのコース
∟ワンターン経験しかなく、しかもあれだけ強かったので初めての1周コースでどうかは分からなかった模様。

 

 

③馬場
∟暮れの中山はタフなコンディションになっており、時計がかかっているのが気になっていたようです。

 

 

 

これらをクリアしての優勝なので、皐月賞が同じ条件で行われる以上は現状では不安材料が無くなったという意見に異論は全くありません。

 

 

ですが、これらの節々にこの馬のことを知る手がかりがありますので、もう少し補足しておきます。

 

 

①距離延長ですが、スピードが勝っているのでマイラーだと当初は考えていたようです。

 

 

その上で「皐月賞を本気で狙っている馬なのでここで負けてはいられない」と言う意気込みも当時は語っていました。

 

 

それでも「中山2000mはベストではないかなぁ・・・」とやはり不安であったようです。

 

 

この話からするとマイラーが背伸びをして2000mまではこなしたいと考えているように受け取れます。

 

 

馬主のノースヒルズはダービーへの意識が高いことで有名ですが、それでも「皐月賞を」と言う言葉が出ています。

 

 

基本的に日本ダービーでは距離が長いということなんでしょう。

 

 

個人的にはやれない事もないとは思うんですが、関係者の最大目標が皐月賞と言うのは間違いがなさそうです。

 

 

そういう意味ではここは力が入る勝負レースと言っていいでしょう。

 

 

②コーナ4つの1周コースについては問題なくクリアしたという認識でいいと思います。

 

 

ホープフルSでも上手く立ち回れていましたし、勝負所のコーナーで上手に加速出来ていいます。このコースに必要な器用さや機動力はしっかりと確認出来ました。

 

 

今回も前走同様に内目の枠を引いていますので、同じような競馬が出来ればある程度は計算が立つ状況です。

 

 

ただ、ホープフルSは13頭立てと少頭数のレースでしたので、全くモマれることなくやり過ごすことが出来ました。

 

 

フルゲートの今回も大丈夫なのか?と言う懸念は多少残っているかもしれません。

 

 

③馬場については暮れの良馬場はこなしましたけど、皐月賞当日の馬場はそれ以上にハードな状況になることでしょう。

 

 

だとすると今回も大丈夫とは言いきれないところはまだあると思います。

 

 

そうは言っても、ホープフルSはスピードで圧倒したわけではなく、持続的な展開に付き合って抜け出しているので負荷のかかる展開でも結果を出したことは褒められます。

 

 

十分に評価していいところです。

 

 

後は当日の馬場状況次第でしょう。

 

 

タフな条件では馬への負担は増していくものです。厳しい状況になればそれだけ苦しくなって各馬の本性があぶり出されることになります。

 

 

もし仮にこの馬が真正マイラーだとしたら、余計な体力を使う事になり勝負所やゴール前の伸び脚に影響を与えることもあるかもしれません。

 

 

出来れば少しでも回復が進んで欲しいところです。そうなればこの馬の不安材料もどんどん消えていきます。

 

 

ちなみに中山競馬場近辺は物凄い降り方でしたが、土曜日の16時にはすっかり快晴になっています。

 

 

稍重ぐらいまで回復してくれるといいなぁと思います。

 

 

以上のことから、今回のメンバーでも圧倒的なマウントポジションにいることは間違いありません。

 

 

が、隙が全くないかと聞かれればそうでもないのではないかと思います。

 

 

馬場コンディション、フルゲートなどホープフルSと全く同じ条件でもありませんので。

 

 

既にチャンピオンホースなんですが、試練的な所も多少残っているかもしれません。だから、この馬を敬遠する陣営がいないんだと思います。

 

 

絶対敵わないと思っている陣営はそれほどいないのではないでしょうか?

 

 

それと私にはわからないのですが、この馬の直行ローテションってどうなんでしょうかね?

 

 

近年ではアーモンドアイ・フィエールマン・サートゥルナーリア・グランアレグリアなど鉄砲ローテがバンバン決まっています。

 

 

いまさらレース間隔にいちゃもんをつけるつもりはありません。

 

 

ですが、この鉄砲ローテションはノーザンF外厩(しがらき・天栄)の専売の様な所があったはずです。

 

 

ノーザンFもこういう事が簡単にできていた訳でもありません。それまでの失敗や研究からようやくたどり着いた境地です。

 

 

他陣営がマネして簡単に出来ることなんでしょうか?

 

 

矢作厩舎も初戦からと言うよりは使ってからと言うタイプなのでこの臨戦過程には違和感を感じます。モズアスコットが良い例でしょう。

 

 

その辺については良く分からないのでコメントしづらいんですけど、本当のところはどうなんでしょうか?

 

 

ノーザンF以外の陣営がこれを成功させたら本当にローテションの概念が木端微塵になってしまうと思います。

 

 

これは想像ですが、コントレイルに路線変更でもあったのかもしれませんね。

 

 

馬主色が強まってダービー本線に戦略が切り替わっている可能性はありそうです。だとしたらこれまでの話と辻褄が合わなくなって来るのであまりいい気はしませんが。

 

 

果たして、どうなんでしょうか?

 

 

でもまぁ、ノースヒルズのダービー馬は引退前にはマイル戦を走っていましたから、ありっちゃありかもですね。

 

 

 

サリオス

 

 

管理する堀調教師は距離に限界があるという事を朝日杯FS時に語っていて、だからこそ「ここは勝っておきたい」と言う気持ちが強かったようです。

 

 

実際、朝日杯FSは強い競馬でした。

 

 

前後半で2秒も後傾しているハイペースを3番手追走。それだけでもしんどいところですが直線で抜け出し2着以下に2馬身半差をつける完勝です。

 

 

その2着馬は前日に行われたアーリントンCを楽勝しています。

 

 

相手に恵まれたものでもなく、展開に恵まれた訳でもないので非常に優秀なレースでした。

 

 

ポテンシャルの面で上位にいることは間違いがないでしょう。

 

 

ただ、冒頭申したように距離には限界がありそうな話がされています。

 

 

なので私はNHKマイルCが本線で皐月賞は行きかけの駄賃程度のもだろうと高を括っていました。

 

 

でも、ここに来てそれもちょっと違うのではないかと思い始めています。

 

 

今回の鞍上はレーン騎手なのですが、この方のNHKマイルCの乗り馬は既に決まっていて同じ堀厩舎で先日に行われたNZTを勝ったルフトシュトロームになっています。

 

 

(だからNZTのルフトは絶対負けられないという超勝負態勢だったのです)

 

 

この決定にはちょっと驚きました。明らかにレーン騎手で馬を使い分けているので、両馬の適性を十分に考慮しての決定だと思われます。

 

 

サリオスが2000mをこなせる自信があるということなのか?マイラーとしての将来性がルフトの方が高いということなのか?

 

 

その真意はつかみ切れていないんですけど、堀調教師は目の無い勝負をしないタイプなのでこの決定は前向きなものとして受け取る必要があると思います。

 

 

こうい決定をされた以上は軽視出来なくなってきたなと今は考えています。果たしてどういう結果になりますか・・・?

 

 

最後にサリオスついて補足しておきます。

 

 

この馬も府中の2歳のレコードホルダー(1600m)なのでスピードタイプのイメージがありますが、関係者の話ではパワータイプと言う評価になっています。

 

 

レコードも馬力にモノを言わして叩きだせたのだろうと考えていて、スピード勝負にあそこまで対応できるとは考えていなかったそうです。

 

 

だから、展開が厳しかった朝日杯FSでも圧勝してしまったのでしょう。

 

 

幸い、今年の皐月賞はスピードよりもパワーの要求度が高そうですから案外やれてしまうかもしれません。

 

 

朝日杯FSの様な激しい後傾戦を難なくこなせているのですから、2Fの延長にも十分対応出来そうです。

 

 

距離適性が最後に響いてゴール前で脚が鈍ってしまう可能性も否定できないですが、距離ロス無く回って来れれば好走出来ても不思議はありません。

 

 

気性は素直でコントロールも効いおり、折り合いをつける難しさもないのでそれも可能だと思います。

 

 

上位に食い込むことはやはり想定しておくべきでしょう。

 

 

それにレーン騎手が有馬記念リスグラシューの様な乗り方をしてくれれば可能性はさらに高まると思います。

 

 

鞍上込みで期待を高めてもいい馬かもしれません。

 

 

なお、以下は蛇足になります。

 

 

そのレーン騎手の母国オーストラリアは既に出国禁止の措置が取られており、普通は来日不可能な状況でした。

 

 

が、方々に手を尽くしてオーストラリア政府から特例を取りつけたのだそうです。それほど本人の熱意が高かったのだとか。

 

 

また、日本も入国者には2週間の隔離措置がありますが、その2週間を見こして来日スケジュールを組んで、今年もあいらぶ日本でやって来ました。

 

 

このご時世でよくやります。

 

 

既に騎乗馬が決まっている鞍も多々あり、春のGⅠ後半戦での活躍が大いに期待されるところです。

 

 

それにしてもレーン騎手は特例、特例と異例の扱いばかりが凄いですね。オーストラリアの出国も、有馬記念日の限定免許も誰にでも許されるものではないでしょう。

 

 

きっと人望がある方なんだと思います。

 

 

 

 

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