【高松宮記念特集】 シルクロードS・阪急杯からセレクトチョイス

 

高松宮記念特集の3本目です。

 

 

もう時間もないだろうと思うので、ここではシルクロードS阪急杯組について簡単にまとめて終了とさせて頂きます。

 

 

まず、②の稿で主要ステップ3競走の勝ち馬数が横並びで3勝づつと話しましたが、平均値だけを鵜呑みにすべきではないのかもしれません。

 

 

どんなものにもトレンドと言うか、その時々での主流と言うものがあります。

 

 

その観点からモノを言えば、最近の高松宮記念で最も活躍馬を出しているのはシルクロードS、次いで阪急杯と言う見方が可能になって来ます。

 

 

招待馬エアロヴェロシティ(15年)を除けば、勝ち馬の推移は古い順にこうなっています▼

 

 

オーシャンS組が3連勝→阪急杯組が2連勝→シルクロードSが3連勝→昨年は阪急杯が優勝

 

 

 

時代の流れを追って行くとオーシャンSが活躍したのは遠い昔で、今はシルクロードS阪急杯組の方が関連性を高めていると解釈することが出来ます。

 

 

特に中京コースは路盤整備が完了した12年以降でレースにおける傾向や時計面で変化しているファクターが多くあることで知られています。

 

 

大事なのは12年以降のレース兆候の方であり、オーシャンS組が最も活躍していた時代と大きく変化している可能性は否定できません。

 

 

馬券になった回数も過去10年のトータルではオーシャンS9回、阪急杯9回、シルクロードS8回とほぼ五分でそれほど差がありません。

 

 

ですが、12年以降で比較し直してみるとこんな感じに変化します↓

 

 

オーシャンS:1勝2着2回3着4回(馬券数7回)

 

阪急杯:3勝2着1回3着1回(馬券数5回)

 

シルクロードS:3勝2着2回3着2回(馬券数7回)

 

 

馬券になった回数ではオーシャン3が依然トップタイの相性を誇っているのですが、勝利数・連対数と馬券作戦上で最も有利な着順では違った分析結果となっています。

 

 

シルクロードSが最も優秀で、次いで阪急杯と3競走の中での序列が変わってくるのです。

 

 

また、オーシャンSはダントツで出走数が多いので各指標を率(%)で確認しなおすと最も低い数字になるステップ競争になってくるでしょう。

 

 

今年のシルクロードS阪急杯組は質量ともに小粒感が否めませんが、近年の潮流を重視すれば全く可能性が無いと結論付けるのも危険な発想かもしれません。

 

 

シルクロードSについて

 

 

レースを振り返って

 

 

1・2月の京都開催はとにかく馬場がタフとなっていて時計のかかる馬場状況でした。なので今年のシルクロードSもその影響を強く受けていた模様です。

 

 

例年と比べても特別に速いペースではないのですが、馬場差を考慮すればかなりしんどいペースだったのかもしれません。

 

 

なので、最後は11.1-11.5-12.5とラップがどんどんと失速していく消耗戦になっています。

 

 

1・2番手で行っていたGⅠ級の2頭(モズスーパー・セイウン)も最後までよく粘っていましたが、4着・5着と最後は食い下がれませんでした。

 

 

また、上位は4コーナーでも12番手以下にいた後方待機の馬が占める結果となっています。

 

 

結果だけ見るとハマったという表現で間違いはないのですが、アウィルアウェイはじめ上位3頭が使った33秒台の切れ味は馬場状況を踏まえれば桁違いのように思います。

 

 

アウィルの決め手には警戒が必要かもしれません。

 

 

また、ハンデ戦でありましたから56kのモズスーパー、58kのセイウンの走りも立派であったと思います。

 

 

 

簡単な各馬評

 

 

重賞初制覇となったアウィルアウェイですが昨年の夏ぐらいには「早熟馬」と調教師も諦めていたそうです。

 

 

ですが、出世を妨げていたのは気性の影響が大きかったようでして、その点が解消してきたことで成績が安定し始めました。

 

 

年齢的にも若く、まだまだ成績を向上させていくことが可能な馬かもしれません。

 

 

ただ、京都コースに拘った使われ方をしていおり、実際京都では凡走がありません。

 

 

京都以外のコースでいい走りが出来るかどうかが評価の分かれてしまうところでしょう。

 

 

4着のモズスーパーフレアは今年はこのレースから本番に挑むことになりました。

 

 

中山コースで超速いのでオーシャンSかな?と思っていただけにこのレース選択は意外でした。

 

 

意図としては、間隔を詰めて使うと煮詰まってしまうのであえて間隔を空けることにしたのだそうです。

 

 

そういう意味では昨年にない工夫がされているので昨年以上の活躍が期待できるのかもしれません。

 

 

ただ、この馬には特徴があって好走しやすいコースが限定的な所があります。小倉・京都、そして中山がそれに該当します。

 

 

この3場の共通点はスタートがコース上の最高地点にあり、直線入り口まで下り坂が続いているコースだと言う事です。

 

 

この馬の長所であるスピードを最大限活かすのに下り続けるコースレイアウトが大きく影響しているだろうと思われます。

 

 

だから、しょっちゅう32秒台で行けてしまうのです。

 

 

それ以外のコースがダメと言う結論には持っていけませんが、この馬の長所を引き出してくれるような外的要因が中京競馬場にはありません。

 

 

5着セイウンコウセイですが、このブログではこの馬について語らないことにしていますのであしからずご了承ください。

 

 

ただ、高松宮記念は1着・6着・2着と他場と比べて首を捻るような凡走が1度もありません。

 

 

また、重馬場巧者で渋れば渋るほどいいようなところもあるので、条件はかなり好転しています。

 

 

これでは今年も走ってしまうかもしれませんね・・・

 

 

 

阪急杯について

 

 

レースを振り返って

 

 

同じ条件の阪神Cの勝ち時計は1:19.4、この阪急杯は1:20.3。時計は1秒近くも遅くなっています。さらに阪神Cは暮れの最終週、阪急杯は春の開幕週。

 

 

本来は阪急杯の方が時計が速くなくてはなりませんので、時計的価値はどうしようもないくらいに薄いと言わざるを得ません。

 

 

単純な数字比較だけなら阪神Cのグランアレグリアに勝てるとはとても思えないですね。

 

 

ただ、阪急杯の例年と比較すると勝ちタイムが極端に悪い訳ではありません。実際、両レースに顔を出していたフィアーノロマーノの走破タイムは0.2秒しか変わりません。

 

 

阪神Cアレグリアが5馬身も突き放していた勝利であったので、1秒近い差が発生したのはアレグリアが異常に強かったからと言うほかありません。

 

 

単純に馬の能力が違いすぎていて、こういう比較からもアレグリアの強さが証明されてしまうんですね。やはり相当強い馬のようです。

 

 

よって、阪急杯も例年同様の評価で大丈夫でしょう。高松宮記念で活躍できるだけのパフォーマンスが今年の阪急杯にもあったという解釈にしておこうと思います。

 

 

なお、1・2着馬が出走していないので言っても仕方のないことですが、このレースはまともならフィアーノロマーノが優勝していたレースです。

 

 

最後の直線走路で2着入線のダイアトニックによる進路妨害があり、フィアーノがまともに追えなかったという内容です。

 

 

最後の伸びを見る限り、あれが無ければフィアーノが勝っていたことでしょう。残念な結果でした。

 

 

また、連鎖的にステルヴィオも進路を切り替える不利があったので本当ならもう少し着は上であったかもしれません

 

 

この進路妨害は騎手が焦って強引な進路取りをしたことが原因です。ダイアが苦しくなってヨレたとか、気性の難しさを見せたとか言うネガティブな要因ではありません。

 

 

なので、ダイアの走り自体は評価を下げる必要はないと思われます。

 

 

 

簡単な各馬評

 

 

3着のダイアトニック高松宮記念の出走は阪急杯の結果次第とされていました。

 

 

勝ち切れはしませんでしたが登録してきたという事は阪急杯の内容を評価してと言うことなのでしょう。

 

 

昨秋までは京都1400mで無双状態を誇っていた馬でした。あくまでベストは1400mなのだと思います、今でも。

 

 

北村友騎手はマイルでも対応できるように考えながらそれまで騎乗してきました。しかし、次走が高松宮記念なので前走はスプリント戦に対応できるように騎乗しています。

 

 

具体的に話しますと、それまでは控えて末脚で勝負するスタイルを取っていましたが、阪急杯では意識的に出して行きポジションを取る競馬をしています。

 

 

スピード競馬に対応できるようにと出していくことで馬を教育したのだそうです。

 

 

この馬も1200mは初参戦と言うことになりますが、事前に準備をしているという点は好感の持てるところです。

 

 

馬の方もどんどん調子が上がっていて、前走では近走一番と言う陣営評が出ていました。

 

 

それだけに前走は結果を求め過ぎていた感じが多少あります。

 

 

コンスタントに使われている馬でもありますので上積みをどこまで期待していいかは微妙な感じがしないでもありません。

 

 

5着のステルヴィオは別稿で扱っているのでここでは割愛いたします。

 

 

7着のクリノガウディーが面白ところは古馬と走るようになってから、左回りで好走→右回りで7着と言う結果がルーティンになっているところですね。

 

 

もうそういう馬なんだと思います。地味なサウスポーってことでいいのではないでしょうか?

 

 

なので阪急杯の7着も力を発揮できなかったのかもしれませんから、右回りのレースで粗探ししても意味のない事かもしれません。

 

 

今度は左回りですから馬にとっては良いことなんだと思います。

 

 

スプリント戦の適性については経験がありませのでわかりませんが、テン3F33秒台のレース経験もありませんのでプッシュ出来るような材料はありません。

 

 

折り合いに難のあるクチなのでペースが速くなることで折り合い自体はつけやすいのだと思います。

 

 

末脚で勝負するタイプですからそれで脚がたまって一脚使えるなら悪くはないのかもしれません。

 

 

でも、差し追込みの馬には厳しい当レースですから、それだけで勝ち負け出来るかどうかは別問題になってしまうのですが。