【ヴィクトリアマイル特集】 逃げ先行馬について

 

こちらはヴィクトリアM特集の1枚目です。

 

 

稍重で行われた17年・18年を除いた8年で、テン3Fを①34秒台で行った年が4年(12・13・14・15)、②33秒台で行った年が4年(10・11・16・19年)となっています。

 

 

当たり前のことですが、①の場合に4角5番手以内の馬が8/12で、②の場合に4角以降の馬が8/12と展開に即応した馬が馬券に占める割合が多くなっています。

 

 

ここで扱う先行馬がより有利にレースを進めようとするなら序盤を34秒台ぐらいで入っておくのが望ましい所です。

 

 

今回はトロワ(三浦)が7枠13番、コント(武豊)が8枠17番になりました。枠的にはトロワの方が前に行きやすいかもしれません。

 

 

ただ、トロワはロケットダッシュが決まるタイプではなく、ハナを立つのにしごいて先頭に立つような馬なのでハナを取るまでにそれなりに主張する必要があります。

 

 

コントはゲートも速く、二の脚が利くのも早い。三浦騎手の主張次第ですがすんなりならコントの方が前にいるような気がします。

 

 

そうなると武豊騎手のマイペース逃げで34秒台でレースは進むことになるでしょう。

 

 

ただ、1200m戦を33.0秒で逃げ切ったことのある5枠10番メジェールスルーは記念出走の強味で玉砕競馬を打てる立場にいます。

 

 

こちらがハナを奪ってと言う可能性もなくはないでしょう。そうすると序盤33秒台はほぼ確定だと思います。

 

 

今年の先行馬の挙動は武豊騎手がレースを支配出来た場合、そして、メジェールの玉砕戦法、もしくはトロワの主張が強い場合の2パターンが考えられます。

 

 

展開想定ではこの2通りの見立てが可能であるでしょう。前者なら残り目十分、後者なら先行勢力壊滅の危機と言った感じでしょうか?

 

 

 

コントラチェック

 

 

重賞2勝を含む全4勝が全て逃げ切り。負けた5戦は一切逃げていないので、要するに敗因はそこにあるのでしょう。

 

 

だから逃げて負けたことが1度もないのだと思います。

 

 

これだけ成績がはっきりしているなら生粋な逃げ馬としてやっていけばいいようなものなのですが。

 

 

条件戦レベルであれば2番手以下の追走でも馬券圏に残れていますが、重賞レベルになるとそうもいきません。

 

 

イメージ的に逃げなくても競馬の出来る馬に感じるのですが、それでは力を出し惜しみすることにもなっているようです。

 

 

陣営はその辺をどう考えているのでしょうか?今回のレースでこの辺りの事情がある程度見えてくるような気が致します。

 

 

また、秋華賞が終わってすぐ陣営がゲロったことなのですが、この馬のベストはマイル戦であるようです。

 

 

ルメール騎手がずっと手綱を取っていたようにポテンシャルの評価は厩舎でも天栄でも非常に高くなっていました。

 

 

その為に3歳秋までは牝馬3冠レースを歩んでいましたが、騎手はずっと以前から「16000mが一番合っている」と話しています。

 

 

これはこの馬の強味を活かす上でも最適な判断と言っていいでしょう。

 

 

他馬が嫌がるようなキツいペースを刻んで後続を突き放す形がこの馬の理想であり、根っからの徹底先行型の馬です。

 

 

実際、マイル戦だったターコイズSや2勝目の菜の花賞などがこの馬が最も高いパフォーマンスを発揮したレースです。

 

 

2F目に10秒台を交えて後続に強い負荷を強いるハイペースの競馬がこの馬の好走パターンです。

 

 

自身はそのペースにも堪える事が無く最後まで粘りとおせる高い心配機能を有しています。

 

 

キツイラップを継続させて持続戦に持ち込むことがこの馬の能力が最大限に発揮される条件です。

 

 

なので距離は長いよりは短い方が良く、この強味を活かすならマイルぐらいが一番結果を出しやすいのだと思います。

 

 

前走から1Fの距離短縮でマイル戦に戻ることはこの馬にとって間違いなく良い条件替わりとなるはずです。

 

 

その前走ですが、18頭中18位入線の最下位でした。さすがに負けすぎていると思いますが、情状酌量の余地が多分にあります。

 

 

不良馬場であったこと、降雪中のレースで視界不良であったことなどひどい状況下のレースでした。

 

 

また、ベストより距離も1F長い1800m、生涯で最も控えた4番手からの競馬をしたことなで条件的に恵まれてもいませんでした。

 

 

直線ではほとんど抵抗出来ずに最下位で入線していますが、不利条件が重なって既に余力を失っていたのでしょう。

 

 

前走は度外視評価が十分に可能です。

 

 

また、負けすぎていた着順も途中でやめたことによるものです。ラスト1Fでルメール騎手は追うのを止めてしまいました。

 

 

なので、ダーメージを残さなかった可能性が高いと思われます。使った上積みも期待できる状況だけに、出走態勢は問題なく整ってくるはずです。

 

 

その中山牝馬Sでも自分の競馬に徹すれば勝ち負け出来ると陣営は考えていた程なので、能力が落ちたという事もないと思われます。

 

 

今回はレースの格が数段も上がっていますが、その他の条件が大幅に好転しています。最下位から巻き返すだけでいいならそれは100%お約束出来ます。

 

 

もっと上位に走れるだけの力量も持っていますので、Bコース替わりの恩恵を味方に出来ればゴール前までは楽しめる馬ではないでしょうか?

 

 

なお、良績が中山に集中しているので府中替わりが良いとはいえないのじゃないか?と聞かれれば、それを否定出来る材料はありません。

 

 

負け条件だったオークス1戦の経験しかないので何とも言えないところですが、この時の走りはスピードには乗れていましたし、ぎこちなさは感じませんでした。

 

 

府中コースで割り増し評価とまでは行かないのが実情ですが、大きく嫌う根拠も不足しています。

 

 

この件は今回の結果で判断するしかありませんので、不確定要素になりえることは認めています。

 

 

 

トロワゼトワル

 

 

この距離を日本競馬史上最速で走った馬なのですが、多分マイラーではないんだと思います。

 

 

厩舎が厩舎だけに鍛えられ方からしてスプリンター色が強く出ているような気がしています。

 

 

キャリアの中間ではほとんど1200m戦を使われていた馬で勝ち鞍もあります。また、準OP時代は1400mを中心に使われて好走しており、OP昇格を決めた1戦も1400mでした。

 

 

中山のマイルを使う馬に良くいるのですが小回りコースでトリッキーな中山マイルなら距離を誤魔化せると言う理由から1400mベストの馬が多く出走して来ます。

 

 

この馬もまた京成杯AHのレース前に「52kなら1600mの重賞でも楽しみ」とコメントしていて、暗に距離が長い事を陣営はほのめかしていました。

 

 

その京成杯AHを勝てた要因はハンデ戦の恩恵が大きかったことがまず1つ。

 

 

そして、この期の中山開催は野芝オンリーの超高速馬場なので、それを見越した鞍上がスプリント戦並みの速い展開に持ち込んだ事が非常に大きかったのだと思われます。

 

 

以上のことから、日本レコードホルダーに非常に失礼ではあるのですが、フロック走の可能性が強いのではないかと思っています。

 

 

スピードがある事に疑いようはありませんが、距離の専門性が問われた場合に強い走りが出来るかは流動的に構えておいた方が良いのではないでしょうか?

 

 

現に同じコースで行われたターコイズSは3k増の55kで惨敗。距離を誤魔化せないタフな阪神マイルで惨敗。

 

 

京成杯AHのフロック性を裏付けるような結果を残しており、力の無さを証明している格好です。

 

 

京成杯AH優勝時にあったプラス要因を失ってしまったことで、マイラー同士の戦いで通用しなくなっています。ここ2走の姿がこの馬本来の姿でありましょう。

 

 

ただ、スプリンターでも通用するのがこのヴィクトリアMと言うレースなので、ここまで書いて来た事でこの馬の可能性を縮めてしまってもいいものかと悩んでおります。

 

 

このレースを連覇したストレイトガールはスプリントGⅠ馬でしたし、18番人気で3着に粘ったミナレットも1400mがメインで使われていた馬でした。

 

 

それこそミナレットが逃げた時の様な展開に持ち込めば粘り込める可能性が高まるのではないかと考えています。

 

 

この15年は日本レコードが出た昨年に次ぐ速さで運ばれた前傾戦でした。スプリント戦の厳しいラップを刻みながらミナレットは飛ばして行きました。

 

 

この時の勝ち馬がストレイトガール(1回目)でしたので、スプリンターの超スピードがマイラーや中距離適正馬を圧倒したのです。

 

 

このようなスプリンターの台頭を許した背景に府中の高速馬場の恩恵があります。馬場状況が良いので前に行った馬が容易に止まりません。

 

 

この背景はトロワが京成杯AHを買った時の状況と何ら変わりがありません。

 

 

ミナレットは1000mを56.1秒で通過しているのですが、トロワの京成杯AHは55.4秒とさらに超速でした。トロワが同じ事をやればそれは簡単に出来ることでしょう。

 

 

マイラーとして今回のメンバーに対抗してもたかが知れていると思うのですが、スプリンターとして対峙するならまだやり様があるというのが現時点での見解です。

 

 

この点をしっかりとわきまえていれば、三浦騎手の乗り方は必然的に限られてくるのですが、果たしてどうでますでしょうか?。

 

 

レース前の情報や陣営の戦略を把握してから取捨するべき馬になってくると思われます。

 

 

 

 

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