【ヴィクトリアマイル特集】 GⅠ馬

 

こちらはヴィクトリアM特集の3枚目です。

 

 

ここではGⅠ6勝馬アーモンドアイ、昨年のオークス馬ラヴズオンリーユー、4歳世代の2歳女王ダノンファンタジーの3頭を扱います。

 

 

これに②で触れたノームコアを含めて今年はGⅠ4頭が出走しています。これは昨年と同じ頭数ですが、アーモンドアイがいるだけで何倍も豪華なメンバーに感じます。

 

 

長距離志向の強いラヴズ、中距離実績が高いアーモンド、マイルGⅠ馬であるノーム、スプリント路線へシフトする可能性があるファンタジー

 

 

各路線のGⅠ馬が顔をそろえている印象があり、実に面白いメンバー構成だと思います。

 

 

ただ、どの馬も今回が初対戦と言う事になりますので正確な能力番付が必要なのは言うまでもありません。

 

 

圧倒的なポテンシャルがあるアーモンドアイは今更と言う感じも致しますが、その他については慎重に判断したいところです。

 

 

 

アーモンドアイ

 

 

走らずに帰国してきたドバイはノーカウントになりますので、初めて惨敗を喫した有馬記念以来となります。

 

 

その有馬記念も暮れの香港国際競争を熱発で回避しての緊急出動でしたので、ここ半年ぐらいは順調に使えていない印象です。

 

 

なので、私自身がこの馬が超強かったことを忘れているような気がしてなりません。

 

 

また、これだけ順調さを欠いているので近走の状態の変動や馬の成長と言ったものをほとんど伺い知ることが出来ないのも不安の種と言えそうです。

 

 

今はどれだけ強いのか?本当のところでそれは分かっていません。ですが、馬は今も強いままなんだろうなと思います。

 

 

そうでもなければルメール騎手が国内のレースをキャンセルしてまでドバイに先乗りなんかしなかったでしょう。

 

 

このキャンセル騒動はサークル内で結構な騒ぎになっていて、有力馬の乗り替わりが多発した問題行動でもありました。

 

 

入国規制がかかるかもしれないと言うことでこのような暴挙に出たのですが、迷惑をかけてでもアーモンドアイの手綱だけは離したくはなかったのでしょう。

 

 

アーモンドアイの強さを信じていなければとてもこんな行動は出来ないと思います。

 

 

少なくともルメール騎手にとってアーモンドアイが最強馬と言う評価に変わりがない事だけは確かだと感じます。

 

 

距離に関してですが、優勝した昨年は1800mのドバイターフを選択しており、それは中止になった今年も同様でした。

 

 

このようにベストは1800mだと考えられています。シルクの代表は4歳になった時点でそのように語っていました。

 

 

また、有馬記念の特集時でも触れていますが、ノーザンF側も長距離レースはもう使わないという通達を出していた程です。

 

 

有馬記念の出走は現場サイドの強い要望に応える形で実現しましたが、図らずも馬主・生産者サイトの言い分の正さを証明した形となりました。

 

 

ですので、1800mを中心にマイル~2000mぐらいがこの馬の能力を発揮出来る条件だろうと考えられています。

 

 

安田記念こそアクシデントの影響で取りこぼしましたが、マイル戦はこの馬の力を発揮出来る条件であり、有馬記念よりもずっと走りやすいレースと言えます。

 

 

距離は全く問題なくこなすはずです。

 

 

なにかとドタバタした調整過程なので、今回はさすがに完璧に仕上がっていないだろうと思います。

 

 

ですが、この馬は完璧に馬を仕上げて来た方が少なかったのではないでしょうか?

 

 

ぶっつけだった秋華賞はJCへの叩き台でしたし、昨秋の天皇賞秋も8分9分程度のデキで使っています。

 

 

走れる状態さえ整っていればどんなデキでも走っていますのであまり気にする必要はなさそうです。

 

 

特に今回は牝馬同士の1戦でもありますから、完璧に仕上げている方が反則だと思います。

 

 

完調手前ぐらいでちょうどいい対戦相手だと思うので、このメンバーなら負けるつもりなんてないと思います。普通に勝ち負けしてくるでしょう。

 

 

帰国後はいつものように天栄でしっかりと調整されていますので、いつものように走れる態勢は整っているそうです。それで十分だと思います。

 

 

今更牝馬限定戦になんか出なくてもと言う声もありますが、私は出ればいいと思います。

 

 

アーモンドと同じように府中のGⅠをほとんど勝っていたウォッカブエナビスタもちゃっかりとこのレースに出走してきて、ちゃんと勝っています。

 

 

アーモンドだって牝馬なんだからまぁいいじゃないですか。

 

 

この馬がここを勝ってもあまり威張れたものでありませんが、いい走りを期待した方が今回はいいと思っています。

 

 

 

ダノンファンタジー

 

 

これまで前哨戦は確実に勝って来た馬なのですが、今回はその考えを改めたのだそうです。

 

 

いつも初戦で良い状態に仕上がっていたので、本番での上積みなが薄くなってしまい結果がに繋がりませんでした。

 

 

また、馬の方も気が入り過ぎてしまうのでテンション的に悪影響になっていたのだそうです。

 

 

なので4歳初戦の阪神牝馬Sはその点を考慮してこれまで以上に緩く馬を作ったのだそうです。

 

 

そういう意図的な手抜きは+22kだった馬対増にも表れています。ゴール前で止まっていたのもそのためでしょう。

 

 

結果が出ていなかった調整方法にメスを入れたことは好感の持てるところで、新しい面が引き出されるかもしれません。

 

 

馬を煮詰めすぎない調整方法は気性に問題があるこの馬には吉と出るのではないかと思っています。

 

 

中間の調整も日曜に出来るだけやって、木曜に調整程度の調教メニューになっています。

 

 

こういう調整法も3歳時にはしていなかったものなので、陣営の苦心がよく伝わって来るところです。

 

 

工夫を凝らして何とかいい結果を関係者は求めています。それに馬が応えてくれるといいのですが。

 

 

2歳GⅠこそ獲得しましたが、3歳時のGⅠ3戦は馬券に絡む事すら出来ていません。

 

 

その原因となっているのが生来の気性難であり、どうしても行きたがって折り合いをつけるのに苦労しています。

 

 

ですので、2歳の頃から気性的にベストは1400mだろうと言われていた程です。

 

 

しかし、残念ながら4歳になってもその気性にほとんど変わりがなかったとのことです。

 

 

この辺が改善されてくるとまた一段強くなることも可能なのですが、それはまだ先の話になりそうです。

 

 

とにかく気性を上手く抑え込めるかどうかが、最大の課題でもあるでしょう。当日のテンションには気を付けてください。

 

 

そして最終的に気になるのが未対戦メンバーとの能力比較についてです。

 

 

古馬と走ったのは叩き台だった前走だけなので、どのくらいの番付が妥当なのかがちょっと見えません。

 

 

力を出し切れればそう差はないのですが、その根拠が乏しいので言い様がないのです。

 

 

今回に関しては、この点を棚上げして状態や当日のテンションで判断するほかありません。

 

 

現状では弱いとも強いとも言えないので、どういう評価がいいのかは難しいですね。

 

 

輸送も出来ればない方がいいと陣営も考えているので、不安材料が割と多いのが今回のダノンファンタジーだと思います。

 

 

狙うとしたら得意の阪神で行われるマイルCS辺りかもしれないですね。その時までに立派な戦績を築き上げて頂きたいものです。

 

 

 

ラヴズオンリーユー

 

 

アーモンドアイと同様に中止になったドバイに遠征していた馬で、仕切り直しの1戦となります。

 

 

ただ、アーモンドが1800mのターフであったのに対し、こちらは2410mのシーマクラシックでした。距離適性の面でアーモンドより有利とは思えません。

 

 

今回の出走も当初の予定にないものでしたので、マイル戦が良いとは考えていないんだと思います。

 

 

この中間の調整も一度放牧に出して緩めているので完調にもって来れてはいない模様です。ひょっとしたらここを使って宝塚記念と言う考えでもあるのかもしれません。

 

 

この臨戦過程からしてポテンシャルの高さに期待としてどこまで?と言うのが正直なところなのではないかと思います。

 

 

ただ、その能力はやっぱり高いんですよね。

 

 

3歳時のレースを振り返ると、どんな競馬にもで対応していてポテンシャルの高さを改めて感じられる馬でした。

 

 

内回りコースではコーナーで加速出来る機動力があり、大箱コースの脚比べになっても決め脚を繰り出せるのでコースの形状を問わない強味があります。

 

 

また、スローなら前目につけてポジションを取ることもできますし、後方からの競馬を早めに押し上げて追い比べに持ち込めています。

 

 

レースの流れに柔軟に対応できる自在性もあるので、展開に左右されません。崩れにくい馬と言う印象です。

 

 

過去のレースからは、瞬時に加速出来る瞬発力、高いトップスピード、そしてそれを持続させられる体力などどれをとっても優秀です。

 

 

1流馬に必要な高い競争能力を全て兼ね備えている馬であることは間違いがありません。

 

 

マイル戦は2勝目を上げた白菊賞の1戦のみですが、この1戦も優秀な内容でした。

 

 

出遅れて2~3馬身ぐらいのロスがあり後方からレースをしているのですが、直線で外からまとめて差し切ってしまう強い内容でした。

 

 

このレースのラスト3Fが11.8-11.7-11.7と全く失速していない11秒台を3連発したラップ構成になっていました。

 

 

前が止まった流れではないので、速い上がりをさらに速い上がりでねじ伏せたという超強い勝ち方です。

 

 

この白菊賞で本馬が記録した上がりは33.8秒だったのですが、オークスの上がりも33.9秒と同等の末脚を使えています。

 

 

マイルでも、長距離でも同じような脚を確実に使えて、そして勝ち切れている点に距離の融通性を感じます。

 

 

純粋に総合力の高い馬だなぁと感心してしまいます。

 

 

古馬との対戦も昨年のエリザベス女王杯で経験しており、3着と結果が出ているのでダノンファンタジーよりは計算しやすい結果を既に残しています。

 

 

このエ杯の1・2着馬は昨年の当レースの3・4着馬でしたから、間接的な比較も可能なので能力的には全く問題がなさそうです。

 

 

冒頭で触れたようにここを目指してやってきた訳ではないので、完璧な状態での出走は期待できそうにはありません。

 

 

ですが、これまでの5戦も順調に使えたことはほとんどなく、態勢を整えて使えたのはオークスぐらいのものでした。

 

 

昨年のエ杯も秋華賞を脚元の不安で回避してからの出走でしたので、急仕上げでのレースでありました。

 

 

そのような状態で使われながら5戦4勝の成績はやはり能力の高さを表しているのだと思います。

 

 

臨戦過程的に決して褒められることは出来ないのですが、それも毎度のことならこの馬のポテンシャルの高さに怯えておく必要はあるのではないかと思います。

 

 

久々のマイル戦の流れに対応出来ればラストの叩き合いに顔を出しているのではないでしょうか?